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厚生労働省が開いた、紅麴サプリメントによる健康被害への対応を検討する会議=2024年9月18日午後5時27分、東京都千代田区、足立菜摘撮影

 小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)サプリメントの摂取後に健康被害が相次いだ問題で、厚生労働省は18日、製品に混入した青カビ由来の「プベルル酸」が腎障害を引き起こしたとする調査結果を公表した。他に検出された2物質の影響はなく、今回の健康被害は「プベルル酸が原因と強く推定される」と結論づけた。

 これまでの調査では、健康被害のあった原料からは、プベルル酸やいずれも青カビ由来の2物質が検出されていた。プベルル酸を実験用のラットに7日間投与したところ、腎臓の尿細管の壊死(えし)が引き起こされることが確認されていた。

 この日公表された国立医薬品食品衛生研究所の調査では、2物質の腎臓への影響は確認されず、腎障害を引き起こすのはプベルル酸のみと特定されたという。

 厚労省は「原因究明は一段落…

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